交通事故の過失割合に納得いかない場合の対応
1 保険会社と再交渉を行う
保険会社が提示してくる過失割合は、一般的に、過去の裁判例の傾向などを踏まえたものであることが多いです。
もっとも、だからといって、保険会社からの提示は、必ずしも事故の詳細が完全に反映されているものとは限りません。
そのため、過失割合に影響する重要な事実が反映されていないと思われる場合は、保険会社と再交渉し、なぜ提示された割合になったのか、詳細な説明を求めるようにしましょう。
もし、相手方保険会社から提示される過失割合に重要な事実が反映されていない場合は、その事実を裏付ける証拠(ドライブレコーダーや防犯カメラの映像等)を提示することが有効です。
また、保険会社との交渉が難航した場合、交通事故に強い弁護士に依頼することも検討してください。
2 交通事故紛争処理センターや訴訟を活用する
過失割合について保険会社との合意できない場合は、交通事故紛争処理センターへの和解斡旋の申立てや、裁判所への訴訟提起を行うという方法もあります。
これらの手続きでも、事実関係を裏付ける証拠の有無が非常に重要になります。
ドライブレコーダーや防犯カメラの映像は、時間の経過によって上書きされて消えてしまうものもありますので、事故直後から、証拠の確保をしておくようにしましょう。
交通事故紛争処理センターでの和解斡旋の手続きや裁判所での訴訟手続きは専門性が高いため、交通事故に強い弁護士に依頼をして対応をしてもらうことをおすすめします。
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